からしれんこん

クソ腐女子オタクの雑記。パーソナルなことはnoteで https://note.com/yu_kazokku 

とあるお笑いコンビを応援して10年になった

10年前の、2009年12月30日。

当時の私は冬休みで、リビングで父親とテレビを見ていた。年末特有の特番で、芸人がゴミ屋敷の主人を説得し家を綺麗にするという内容だった。

父親は偶然その番組を見ていた。いつチャンネルを変えてもおかしくなかった。私も、父親が飽きてリモコンを握っても咎めなかっただろう顔でぼうっとそれを見ていた。

けれど――そこに映っていた男の人の顔があまりにも格好よくて、息が止まったところで流れは変わった。

私は本気で彼のことを「王子様みたいだ」と思った。完全な一目惚れ、父親にチャンネルを変えないでとお願いしその番組を最後まで見た。その人がシャワーを浴びるサービスシーンまであった。ゴミ屋敷でだ。きっと彼は心底嫌だっただろうが、私の胸は大きくときめいた。

 

それが、私と響の出会いだった。

 

◆◆◆

皆さんは響というお笑いコンビを覚えているだろうか。いや――知って、いるだろうか。

セーラー服と学ランレッドカーペットに出ていた、そう、どうもすいません!の人たちです……… で、説明がつくのもそろそろ終わろうとしている時の流れに震えている。

なんてったってレッドカーペットも私と等しく年をとっている。今の中高生が小学校1,2年生の頃の番組なのだ、覚えていなくても誰も責めない。私がショックなだけである。

嘘だッッ!!!!!

 

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https://twitter.com/hibikistaff/status/1079618267101057024 

 

ざっくり説明する。

響。2000年結成のお笑いコンビ。エッ来年結成20年じゃん?!  二人ともその辺なんも言ってないな?!

左がボケ長友光弘さん。次の2月で42になる。まだセーラー服を着ている。今は役者とかもやっていて、この前はかいけつゾロリの悪役で舞台に出ていた。見に行けなかったのが悔やまれる。

ちなみに副業でラーメン屋を経営している。そっちの経営の方が順調らしい。

danbo.jp

右がツッコミ小林優介さん。もとい私の王子様である。この5月で41になった。セーラー服の隣で普通の服着てることも多々ある。

裏切りマンキーコングさんたちとたまにスプラトゥーンのゲーム配信をしているので、もしかしたらそっちで見たことある人もいるかもしれない。最近はyoutuberとしても活動しています。かっこいいでしょ?王子様なんですよ(気が触れたオタク)

www.openrec.tv

www.youtube.com

ミツコと先輩が流行っている頃は「じゃない方芸人」として数々のエピソードを産んでいたが、先日、若手の番組のゲスト枠で個別の楽屋に案内されず、大部屋で弁当を食べていたところをマネージャーに誘導された話をしていた。健在であった。

ちなみに彼も株をやったり副業で牛タン屋を経営したりしている。そっちの収入の方が多いと思われる。

 

…………こうなってくると芸人のが副業なんじゃ?

本業でいてください。オタクからの一生のお願いです。

 

ここまで見てもわかるように、私は小林さんの顔がめちゃくちゃに好きだ。

今でもこれ以上に好きになれる顔はないと思っている。私の中の吉沢亮この表現、多分本人も嫌がるから今後はしないけど。

ちなみに妹からは、「お前の趣味一生わかんない」と言われ続けている。でも毎年小林さんの誕生日である5/16を一緒に祝ってくれる。優しい。

学生の頃は、友達が錦戸亮山下智久向井理あたりとやっていた妄想を全て小林優介でしていた。一緒にディズニーランドも行ったし花見も行った。ミツコの応援のもと下駄箱にラブレターを入れたし、メールが送られてきたこともあった。

書いてて恥ずかしくなってきたし、雲雀恭弥とかでこれをやっていたオタクも一緒に爆死してほしい。

くりぃむしちゅーの上田じゃん」と当時の友達に言われ、本気でブチギレて一週間ほど絶交を考えたこともある。私も友達も若かったし、これは上田さんに謝った方がいいエピソードである。

 

芸人のオタクとしていかがなものかと思うが、始めは完全な顔ファンだった。

当時「お笑いポポロ」という、芸人版ジャニーズ雑誌のようなものがあったのだが、私は響が出ている号を買っては小林さんだけ切り抜いて市販のノートに貼り付けスクラップブックにしていた。本当に顔にしか興味がなかったのか、時たまインタビューが読めなくなる切り取り方をしているページがある。

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元気か10年前の私。10年後の私はとっても怒っています。 

なお、小林さんがたけのこの里が好きなチョコ菓子だと雑誌で答えており、きのこ派だった私はそれから一時期たけのこの里ばかり買っていた。

今でもたけのこに指が動く。オタクってのは世界一単純な生き物だと思う。

 

◆◆◆

オタクによくあることだと思うが、やはり顔ファンってのはいい気がしない。芸人のオタクは、特にその気色が強いと私は思う。そりゃあ当然の話で、顔を売りにしている職業じゃないからだ。だから、昔は顔からだったということをあんまり大っぴらに言うのを憚っていた。

顔以外に見るとこあるだろう!! って地団駄を踏んでしまうのが一番の理由だと思う。現に、今の私だったら踏む。もっといいところいっぱいあるんだって言いたい。

ネタの話もしたいし、MCのとこで結構拾いづらいボケをかまして長友さんに詰め寄られる時とかめっちゃ好きなんですよって話もしたい。これは、早口なキモオタのそれだけど。

 

でも、入口はなんでもいいんじゃなかろうか。

と、長年応援していて思ってきた。だから最近はこうして、王子様だとか気の狂ったことを言いまくっている。

だって、好きなところってどんどん増える。どんどん増えるからもっと好きになって、もっと好きになるからさらに応援したいとなる。さらに応援していけば、また好きなところが増える。私は、そのサイクルのスタートがたまたま顔だったんだと思う。

今でも顔は好きだ。心底好きだ。会うたび緊張している、いつまでもお顔がいい。でも、いっぱい好きなところが増えたし、これからも絶対増える。それを幸せと呼べなかったら、きっとこんな長いことオタクなんかやっていない。

どこから好きになったってどこから興味を持ったって、チケットを買ってライブに来てくれたら、私の大好きなお二人のネタで笑って帰ってくれたら。それはとっても嬉しいことだ。二人だって客が多い方が喜ぶしな、当たり前だな。

もし今、「小林さんの顔に一目惚れしてライブに来ました」って子がいたら、私は本当に自慢げな顔で「かっこいいでしょう! ネタも面白いからもっと好きになっていってね!」と言うと思う。言いたい。

 

勘違いされがちなのだが、オタクは「にわかファン」なるものは別に嫌いではないのだ。

だって、自分の好きなもの「まだよくわかんないけど好き!」って言われたら「嬉しい~~~!!!!!!そしたらこれとこれとこれとあれもオススメでそれもあれも」ってなるじゃん。なるでしょ?

だからね、恐れず好きって言ってください。好きになってください。

でも、郷に入っては郷に従えという言葉があるように、その世界で大事にされていることはまず確認してほしい。そして、それは絶対に守ってほしい。

 

芸人さんで大きく他と異なる文化と言えば、おそらく「出待ち」ではないかなと思う。

ライブ終わりに会場外で待機していると本人たちが出てきて、人によってはサインやら写真やら会話やらしてくれる。忙しい芸人さんだと難しいけど。

こういう時のマナーとか、しばしば問題になる。一般の人も通る道路を塞いだり、出てきた瞬間他の人を押しのけて進んだりとか。単純に、人気になると出待ちする人数も増えるから起こるのだけど。

そういうところで見境ない人とか、自分さえよければいい人とか。一時のボルテージで場を荒らしては、あっという間に散ってしまうイノシシのようなオタクが必ず出てくる。

二次元だと、コラボカフェでドリンク丸々飲み残してコースターだけぼったくるとか。徹夜待ちとか。

そういう、自分たちが大事にしてきたところを土足で踏み荒らす人が嫌なのだ。それをどう表現したらいいのか、オタクたちは多分まだ適切な言葉を知らない。だから、「にわか」とごちゃごちゃになるのだと思う。

守らなきゃいけないことを守って、あとは楽しく少しずつ触れていってほしい。遅いも早いもない。今から響を知ったっていいんですよ。知ってくださいよ(切実)

 

◆◆◆

応援するとは、愛というエゴの塊だと思う。

歴もそのひとつだ。私がここで10年を主張するのは一つの節目という理由以外ないけれど、自分勝手に節目を決めたし、自分勝手に主張しこうしてエゴの塊のようなブログを書いている。

界隈ごとに、人ごとに応援するの形は違う。とにかくリプして言葉を送る、大量にグッズを買う、現場に行きまくる、手紙を書く、絵を描く……正解はないし、誰も決めることはできない。何をやっていたら偉いとかもない。

私も10年応援してます! という面構えをしても、お二人の出ていたテレビ全部録画してます! とか、どこで何の話してたか逐一覚えてます! とかそんなことは言えないし。もちろん、ライブも営業も全部制覇してない。

まあそれは、本人たちの告知が遅すぎるのもあるんですけど……今から出番です!っての、本当にやめてほしくない? 唯一直してほしいところかもしれない。

 

愛というエゴは増大しやすい。憎悪も生みやすい。色々オタクとして界隈に足を突っ込んでいてとっても思う。私はこれだけ愛をぶつけたから返ってきてほしいとか、ずっと愛をぶつけてきたのにその扱いはどうなのとか。ついつい、自分がエゴの塊であることを忘れそうになる。

昔はもっと素直に、好き!!!!! って思いだけで生きていたはずなんだけど。なんだか難しい想いをぐりぐりとこね回してしまう。

不特定多数を幸せにするって本当にすごくて難しい。こっちは自分一人守るのに精いっぱいだ。

 

お二人はいつまでも優しくて、煌めいている。

沢山迷惑をかけた。できたファンではなかったと思う。自分のことしか考えられなかったクソガキのような高校生時代から、ずっとずっと幸せにしてもらってきた。

エゴの塊を、これでもかってぐらい柔らかくして返してもらってきた。

最近肝に銘じるは、私は、ひとりしかいないということ。

どんなに愛が大きくてもそれはエゴでしかなく、お二人に貢献できている部分などどれほどあったか。露ぐらいだろう。これからもきっと、そんなに大きくならない。

それでも、少しでもそのエゴが、二人に力となって還元されていたらいいのだけど。これもエゴで、でも、オタクが願うのはそれだけだ。

 

◆◆◆

この10年は奇跡のようなもので、永遠じゃない。

表現が適切でないかもしれないけど、これ以上何の不足もなさそうなトップもトップのジャニーズグループだって、考えることがあって活動を休止するし。この10年、沢山の芸人さんが解散したり引退したりしてきた。

その中で、不祥事もなく、ケンカもなく。大病もせず、解散もせず、健やかに楽しくお笑い芸人をやっていてくれて、応援させてくれて本当にありがとうございました。

沢山笑顔にしてもらいました。

これからも出来るなら、死ぬまで二人で、楽しくお笑い芸人をやっていてほしいです。そして、もうこの節目でブログを書いた今さえ懐かしい! と言えるぐらい、応援し続けていたい。させてほしい。

 

二人は私にとって、酸素のようなものだ。

今熱のあるジャンルは別にあって、毎日喋ったりはしないけど、やっぱり息を吸うのに必要だし。生きていくのに欠かせない。

そういう存在が生きてきてできたことを、オタクとしてたまらなく幸せに思う。

大好きです。今までも、これからも。私はそう言い続けるしかできないので、言い続けます!!

お二人に出会えてよかったです!!

 

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